一昨日は義父の通院の日でした。
半年に一度の肺がんの経過観察。
いつものようにCTを撮って、結果を聞く日。

この「半年に1度」という間隔。
慣れたようで、やっぱり慣れないんですよね。
その日が近づくと、家の食事の段取りや義父への声掛けでそわそわしてしまって、気持ちも落ち着かなくなります。
そして結果は――
今回も再発なし。
先生のそのひと言に、身体の力がふっと抜けました。
義父も肩の力がほどけたような顔で。
その表情を見ると、ここまでの長い道のりが一気によみがえってきて、胸がじんわりしてしまいました。
あの日から続いている長い治療の道
義父が倒れたのは2022年の9月。
脳梗塞でした。
あの時のことを思い返すと、今でも背中がぞわっとします。
救急で大きな病院へ。
慌ただしい中で流れる廊下の蛍光灯が、妙に明るくて冷たくて。
私も夫も地面から少し浮いたような感覚のまま、医師の説明を聞いていました。
そのあとリハビリ病院へ移り、ようやく少し落ち着いてきたころ。
今度は 大腸からの大量出血。
また救急車、また大病院。
「こんなに何度も…」と思いながらも、そんな弱音も飲み込むしかない時期でした。
そのときに撮ったCTで、たまたま 肺がん が見つかりました。
先生が「これは運がよかった」と言ってくれたそうで、その言葉が救いのように感じたのを覚えています。
大腸の出血は、脳梗塞で飲んでいた“血をサラサラにする薬”の影響もありましたが、まずそれの対応が最優先。
「出血がこれ以上なければ腸は経過観察でいいでしょう」とのことで、義父はまたリハビリ病院に戻りました。
退院前にまた別の痛みが…
少し経つと、今度は鼠経ヘルニアの痛みがひどくなってきて。
退院のタイミングで再び大病院へ移動し、そのまま手術することになりました。
その頃から義父は私たちの家に来ることが決まり、生活は一気に変化。
正直てんやわんやでしたが、当時は立ち止まる余裕もなく、ただ前に進むしかありませんでした。
そして2023年の4月。
肺がんの手術。
思い返すと、本当に怒涛の流れでした。
こんなに続けて病気が見つかったり、手術になったりすることがあるんだろうか。
夜中にひとりで「まだ何かあるんじゃないか」と考え込んだ日もありました。
半年ごとのCTは、私にとっても“節目”の日
手術が終わってからは、半年ごとにCT検査を受けています。
「落ち着いていますね」の言葉が少しずつ増えてきて、それがどれだけありがたいことか。
ただ、気持ちのどこかではまだ緊張が残っていて、病院の日は家を出るときから空気がなんとなく違うんです。
義父はそわそわ。
私は静かにざわざわ。
この日は娘が昼までの日で、夫が仕事で帰れないときは義母に頼む必要があったりして、別の意味で気まずさも混ざったり。
いろんな思いを抱えたまま、この日の診察室へ。
「再発なしですよ」
「5年を目指して経過観察続けましょう」
自分のことではないのに、ふうーっと全身の緊張がほどけていくのがわかりました。
こんなに張りつめていたんだなぁ、とその瞬間やっと気づきます。
家に帰ってから、そっと自分をいたわる
帰宅すると、どっと疲れが出ました。
特別なことはしていないのに、心がずっと働きっぱなしだったんだと思います。
「よしよし、よく頑張ったね」
そんなふうに自分に声をかけるような気持ちで、深呼吸をしました。
義父も落ち着いた顔でケアハウスに戻っていき、ほっとした空気が家の中に広がっていました。
つい毎日のバタバタで忘れてしまいそうになるけれど、こうして書き出すと
「ちゃんと前に進んできたんだなぁ」
としみじみ思えます。
また次の半年も、丁寧に過ごしていこうと思います。
今日も読んでいただきありがとうございました。
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