ふくまる日記

毎日の子育てと介護。泣いたり笑ったりしながら書いています

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限界をむかえる前に|介護する人にも「大丈夫ですか?」が届く世の中に

今朝、何気なくつけていたテレビ。

そこで流れていた特集に、思わず手が止まりました。

news.web.nhk

介護に疲れた家族が、大切なはずの相手の命を奪ってしまう。

いわゆる「介護殺人」と呼ばれる出来事についての特集でした。

NHKが過去5年分を調べたら、介護をしていた人の7割以上が、自分自身も心や体に不調を抱えていたそうです。

そして、事件を起こす前に誰かに相談できていた人は、3人に1人だけ。

多くの人が、誰にも言えないまま、ひとりで抱えていた。

……その数字を聞いただけで、もう胸がいっぱいになりました。

二人の相談員さんが、家に来た

特集の中で、ある家庭に二人の相談員さんが訪問する場面がありました。

ひとりは、介護を受けているご主人に話しかける。

そしてもうひとりは、介護をしている80歳を超えてるであろう奥さんに、そっと寄り添うんです。

「体の調子はどうですか」

「眠れていますか」

奥さん自身の体を、気にかけてくれている。

その姿を見たとき、わたし、思わず涙が出そうになりました。

だってね。

奥さんの口から何度も出てきたのは、こんな言葉だったんです。

「誰かに迷惑をかけてないかしら」

「申し訳ないわ」

もう80歳を超えてるんですよ。

自分だって、しんどくないわけがない。

なのに、心配しているのは、いつも自分以外の誰かのこと。

その姿が、過去の自分とも、今まわりで見てきた人とも、ぴたりと重なってしまって。

「大丈夫ですか?」は、誰に向けられている?

ふと、思ったんです。

どこへ行っても、声をかけられるのは、いつも「介護される側」なんですよね。

病院でも、施設でも、窓口でも。

「お加減いかがですか」

「変わりないですか」

その優しい言葉は、すべて介護を受ける人へ。

支えている側には、なかなか目が向けられない。

それを、わたしは日々、目の当たりにしてきました。

だからこそ、今朝の特集みたいに「介護する人にも声をかける」取り組みがあると知って、本当に救われる気持ちになったんです。

こういう動きが、もっともっと広がってほしい。

心から、そう思いました。

手続きは相談できても、しんどさは言えなかった

わたし自身、義父の介護をしていた、いっぱいいっぱいだった頃のことを思い出します。

実家の母も介護を経験しているので、介護保険の手続きとか、制度のことは相談できました。

「これはどうしたらいい?」

そういう実務的な話は、わりとすんなり聞けたんです。

でもね。

日々のしんどさとか、自分の体調が崩れていることは、なかなか言えませんでした。

なんでだろう。

たぶん、心配をかけたくなかった。

「弱音を吐いたら、負けな気がする」「私がやらなきゃ」みたいな、変な意地もあった気がします。

あの奥さんの「申し訳ない」が、自分のことのように刺さったのは、きっとそのせいです。

思い返すと。

義父と同居していたあの頃のわたしも、一歩間違えたら、どうなっていたかわからない。

そんな精神状態だったと思います。

眠れない夜が続いたり。

キッチンやトイレで、声を殺して泣いたこともありました。

今だからこう書けるけれど、当時は本当に、ぎりぎりのところにいました。

冷たいと言われても、自分を一番に

義父を施設に入れると決めたとき、まわりからいろいろ言われました。

「親を施設に入れるなんて」

「家にいられないなんて、かわいそうに」

……いやいや、と。

(競売にかかってる家なんで住めなくなるんですけどね、とは言わなかったけど)

受け流しながら、心の中ではこっそり思っていました。

口には出さなかったけれど。

「かわいそう」と言ってくれる人は、そういう裏側までは知らないんですよね。

知らないからこその言葉。

それはわかっているんです。

でもね、そういう言葉って、けっこう傷つくんです。

正しいことをしているはずなのに、なんだか責められているような気持ちになる。

それでも、今ならはっきり言えます。

冷たいと言われようが、まずは自分を一番に考えていい。

そうしないと、支えている自分のほうが、先に倒れてしまうから。

介護を「家族の愛情」だけで美しくまとめないこと。

頼ること、休むこと、誰かに「しんどい」と言えること。

それが、介護する人と、される人と、両方を守ってくれる。

完璧な答えは、まだ出ないけれど。

「大丈夫ですか?」

その言葉が、介護する人にも、ちゃんと向けられる世の中に。

今朝のニュースは、そんな小さな希望を、わたしの胸にぽっと灯してくれました。

ちなみに、介護する人を支える「日本ケアラー連盟」という団体もあるんです。

こういう場所が増えていくと、いいなと思います。

今日も読んでいただきありがとうございました。

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