最近、小学2年生の娘のなかで、空前の「ポケモンブーム」が来ています。
それは、ある日突然来ました。
貯めていたお小遣いを握りしめてポケモンカードを買いに行ったり、テレビにかじりついて映画を見たり。
私が知っているポケモンなんて、ピカチュウとヤドン……あとは、あの顔がかわいいヌオーくらい。
でも、娘が楽しそうだから「へぇ〜、今はこんな子がいるんだねぇ」なんて微笑ましく見ていたんです。
そんなある日、台所で夕飯の支度をしていたときのこと。
リビングで娘が夫に聞いたんです。
「ねぇパパはさ、なんのポケモンが一番好きなん?」
包丁をトントン動かしながら、なんとなく耳を傾けていました。

夫の答えは、即答でした。
「パパはね、フシギバナが好きかな」
聞いたことない名前だなぁ。
夫は私よりポケモンの名前知ってるんだな。
でも、「不思議な花」って書くくらいだから、きっとお花がたくさん咲いた、妖精みたいなポケモンなのかな?
そう想像していたら、夫がとんでもない理由を付け加えたんです。
「だって、戦ってる時の顔がママにそっくりやから」
……え?
戦ってる時の顔?
いやいや、私は別に戦士じゃないし。
でも、きっとアレだわ。
家事や育児、それに義父のお世話でバタバタと忙しく動いている私のことを、「可憐に戦う花の戦士」みたいに例えてくれたのかな?
セーラームーンのジュピターみたいな?
それとも、プリキュアに出てくるお花の妖精みたいな?
ポケモンカードにそんな女の子いませんでしたか?

「夫も、たまにはうまいこと言うな〜」
なんて、ちょっとまんざらでもない気持ちでほっこりして包丁を握り直したんです。
でも、リビングからは娘の「アハハハハー!」という爆笑する声。
そして、私の顔を見てお腹を抱えて笑う娘。
……ん?
なんか、反応がおかしくない?
気になったので、家事がひと段落したあとにスマホで検索してみました。
検索ボタンをポチッ。
画像が表示された瞬間、私はスマホを落としそうになりました。
……カ、カ、カエルっ!?
しかも、かなりドッシリとした、いかつい恐竜みたいなカエル!!
背中にドーンと巨大な花を背負ってはいるけれど、顔!
目つき!
口元!!
これが……私?

私が想像していた「スマートな花の戦士」は、音を立てて崩れ去りました。
これか。
夫が言う「戦ってる時の顔がママにそっくり」って、これなのか。
くうーーー……っ!!
確かに、夕方の忙しい時間帯、「早く宿題しなさい!」「お義父さん、ご飯ですよ!」って髪を振り乱している時の私は、こんな顔をしていたのかも……。
いや、でもね。
フシギバナ、よく見たらちょっと愛嬌がある……かも?(泣)
強そうだし、頼りがいありそうだし。
「ママは我が家の守り神」ってことで、ポジティブに受け取っておこうかと(笑)。
みなさんの旦那様は、奥様を何かに例えたりしますか?
花の妖精への道は遠かった……そんな、とほほな現実を知った夜でした。
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