
おはようございます、ふくまるです。
最近、小学2年生の娘の言葉のチョイスに驚かされることが増えてきました。
学校で覚えてくる言葉や、YouTubeで耳にする言葉。
子供の吸収力って本当にすごいですよね。
でも、昨日はちょっと「えっ?」と耳を疑うような言葉が飛び出してきて、思わずフリーズしてしまいました。
「可愛すぎて草」って、それ大丈夫?
テレビを見ていた娘が、ポケモンのキャラクターを見てこう言ったんです。
「うわ〜、ミュウが可愛すぎて草」
……くさ?
それって、あのネットとかでよく見る「草」のこと?
言葉自体はなんとなく知ってたんです。
でも私のイメージだと、ネットの掲示板とかSNSで誰かをからかったり、ちょっと煽ったりするときに使う、あまりよくない言葉だと思ってて。
「草生えるwww」みたいな感じで、冷笑しているようなイメージがあったんですよね。
だから、そんな可愛い動物を見ているほっこりした場面で出てきたことに、思わずびっくりしてしまいました。
「え、そんな時に使う言葉なの? あんまりいい言葉じゃないんじゃない?」
私が戸惑っていると、今度は面白いシーンを見て、
「あはは!ピカチュウの言いかたーーー草!」
と、お腹を抱えて笑っています。
その顔があまりにも楽しそうで、悪意なんて微塵もなさそう。
「ねえ、その『草』って、そういう意味で合ってるの?」
気になりすぎて、娘に聞いてみました。
すると娘は、
「え? みんな言ってるよ? 面白いときとかに使うんよ」
と、さも当たり前のように教えてくれました。
40代主婦、念のため「草」をググる
娘が寝たあと、私の認識が古いのか?と思って、こっそりスマホで検索してみました。
検索ワードは「草 使い方 ネット 意味」。
すると……。
どうやら最近の子どもたちや若い子の間では、単純に「面白い」「笑える」という意味で、もっとライトに使われているみたいなんです。
私の知っている「(嘲笑)」みたいなニュアンスは薄れていて、「ウケる」とか「ヤバい」に近い感覚なのかな。
「可愛すぎて草」は、「可愛すぎて笑っちゃうくらい最高」みたいな褒め言葉にもなるんだとか。
なるほど〜……。
時代が変われば、言葉の持つ温度感も変わるんですね。
私が「え、それ悪口?」とヒヤヒヤしていた横で、娘は純粋に楽しんでいただけだったみたいです。
うちの娘、漢字が大好きで「漢字博士」なんて思っている所もあるんですが
「笑う」という漢字じゃなくて、「草」という植物の漢字をあてる。
その感覚が、子供心にヒットしたのかな。
とりあえず、悪い意味で使っているわけではないとわかってホッとしました。
親の怪訝な顔、見覚えがある
でも、ふと昔のことを思い出しました。
私にも、同じような覚えがあるなぁって。

私がまだ実家にいたころ。中学生か高校生くらいの時です。
当時、友達の間で流行っていた言葉を、何気なく食卓で使ったことがありました。
たしか「チョー〇〇」とか「マジで」とか、今では普通に使われているような言葉だったと思います。
その時の、父と母の顔。
眉をひそめて、「はぁ?」というような、なんとも言えない怪訝な表情。
「言葉遣いが悪い」と怒られたこともありました。
当時の私は、「なんでわかってくれないの?」「これだから大人は古いんだから」なんて思って反発していたけれど……。
今の私、あの時の母とまったく同じ顔をしていました。
歴史は繰り返す、それが「草」
娘が「草」と言った時の、私のフリーズした顔。
そして、「それ大丈夫?」と心配する気持ち。
これはかつて、私の両親が私に向けていたものそのままでした。
私たちが親にさせていた「あの顔」を、今度は私たちがしている。
言葉は変わっても、親と子の間に流れるこの空気感だけは、時代を超えても変わらないんですね。
そう気づいた瞬間、なんだか急に肩の力が抜けました。
娘の「草」を怪しんでいた私ですが、 「あぁ、私も親になったんだなぁ」としみじみ感じるきっかけをくれたと思えば、この出来事自体が、なんだか笑えてきます。
「歴史は繰り返す」じゃないですが、立場が変わっただけなんですよね。
私たちが親にさせていた「あの顔」を、今度は私たちがしている……。
その気づきこそが、まさに「草」の正体なのかもしれません(笑)
これから先も、娘は私の知らない言葉をたくさん覚えてくるでしょう。
そのたびに私は「えっ?」となるかもしれないし、「それはどうなの?」と思うこともあるかもしれません。
でも、頭ごなしに否定する前に、 「お母さんも昔、おばあちゃんを困らせたなぁ」 と思い出せたら、少しだけ広い心で受け止められるような気がします。
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