これは少し過去のことを振り返っています。
義父が暮らしていた家を、手放さなければならなくなった時期がきました。
ポストに届いた一通の書類を手にしたときの、胸のざわつきは今も忘れられません。

「これからどうするのだろう」「どこで暮らすことになるのだろう」。
頭の中では色々なことを考えましたが、立ち止まるわけにもいかず、慌ただしく物件探しが始まりました。
そのとき、義父から頭を下げられ、私がメインで物件探しをすることになりました。
条件に合う家が見つかっても、義父の年齢や生活状況などの理由で、なかなか契約まで進めない。
「また断られてしまった…」と肩を落とす日もありました。
それでも何度か足を運ぶうちに、ようやく一件「ここで決めよう」となり、
夫が保証人になることを条件に、契約に進めることになったときには、本当にホッとしたのを覚えています。
ところがその直前、義父の一言で白紙に戻ってしまったのです。
理由はとても身勝手に思えることで、あれまでの苦労がいっぺんに無駄になったような気がしました。
そんな迷走の中で、夫との会話の中から「施設という選択肢はないのだろうか」という話が出てきました。
そこからケアマネージャーさんやケースワーカーさんに連絡を取り、初めて“ケアハウス”という場所の存在を知ることになります。
家を手放すかもしれないというのは、思った以上に大きな出来事でしたが、
その経験があったからこそ、新しい暮らし方を考えるきっかけにもなりました。
義父の身勝手に思える言動や、このケアハウスとの出会いから入居までの流れについては、
また別の記事でまとめてみようと思います。
今回は、あのときの不安と、それでも前に進もうとした気持ちを小さな回想録として残しておきます。
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