先週、「今週中に役所に行ってきます」と書いた、あの書類。
無事、ゲットしてまいりました。
時間かかるかなーと思っていたわりに、窓口はあっさり。
拍子抜けするくらい、すぐに終わったのです。
そのいきさつは、こちらに書いています。

でも、今日書きたいのは書類の話じゃないんです。
本題は、その「前日」から始まっていました。
役所に行くって決めていた日。
じつはその日のその時間に、ちょうど施設で防災訓練があったんです。
消防署のひとも来る、本格的なやつ。
まだ入居1年未満の義父も2回目だそうで。
その前日に、義父から電話がかかってきました。
「明日の防災訓練、出んとこうと思うんよ」と。
え。
防災訓練って、出といたほうがいいんじゃないの?
そう思って、私は言ったんです。
「じゃあ役所、別の日にずらそうか?」
そしたらね。
「いや…早う終わらせた方がええから、明日にしよう!」
……あれ?
さっきまで「出んとこうと思う」なんてお伺いをたててた人が。
急に前のめり(笑)。
そこで、ようやくピンときたんです。
ああ、これは。
防災訓練、出たくないだけなんやな、って。
まあ、本人が言わないなら、こっちもあえて突っ込まない。
そういうことってありますもんね。
で、当日。
役所で無事に書類をゲットして、義父のいる施設に帰ってきたんです。
施設の中に戻ったタイミングで、職員さんが義父にこう声をかけたんです。
「あー、まだ防災訓練おわってないのよー」
「参加できるん、良かったなー!」と。
その瞬間でした。
義父が、数秒、フリーズ。
ぴたっと止まったんです(笑)。
その止まりっぷりがあまりにわかりやすくて、私と職員さんが先に吹き出してしまいました。
心の中で、そっとつぶやく私。
「やっぱり、いやだったんかーい」
そして、私が施設を出ていくとき。
ちょうど、消防団員さんが到着したところに会いました。
これから、いよいよ訓練が始まるみたいです。
ああ、義父、逃げられへんかったなぁ(笑)。
そんなことを思いながら、施設をあとにしたのでした。
そして、帰り際。
義父に「ちゃんと訓練、受けられて良かったやん」と声をかけたら。
ちょっと弱気な、疲れた顔をしてみせたんです。
まだ訓練、始まってもないのに(笑)。
この感じ、どこかで見たぞ、と思ったんです。
そう。
あの、北海道旅行のとき。
「寒波がくるぞ!」「遭難するな!」って、電話越しにあんなに無敵だった義父が。
私たちが無事に帰ってお土産を渡した途端、急にしおらしく弱りはじめた、あの日と同じ。
義父のなかには、たぶん「弱ってみせるスイッチ」があるんです(笑)。
でもね。
施設に帰ってあの一連を思い出しながら、ふと思ったんです。
身体が不自由で、施設に入って、お金のことも手続きのことも、いろいろある義父だけど。
防災訓練がちょっと面倒で、こっそりサボろうとして。
バレて固まって、疲れたふりして。
なんだ、ちゃんと、義父のままやないか、と。
施設の中で、義父なりの毎日を、ちゃんと生きてる。
それが見えた気がして、なんだか、ちょっとだけ、ほっとしたのでした。
帰り道、ひとりで思い出し笑いしながら運転していたのは、内緒です。
今日も読んでいただきありがとうございました。
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